フォントの見分け方

みなさん、こんにちは。

「デザイン研究室 @KOWA DESIGN」は、デザインに対するアレコレを勉強、考察するページです。第1回目のテーマは「フォントの見分け方」についてです。

まず、フォントを見分けられると、どんなメリットがあるのでしょうか。

 ◎フォントの特性を知ることで、使い分けができる!

 ◎余計にフォント検索する必要が無くなり、時短になる!

 ◎パッと見て見分けられたらカッコいい!

などなど…デザインを作る上でメリットがたくさんありますね。
かといって、数多くあるフォントの字体を全て覚えるのは至難の業です。フォントを見分けるには、特徴的な部位で覚えるのがいいでしょう。

フォントを見分ける方法は、大きく分けて4つあります。一つずつ見ていきましょう。

1. 数字の「1」で見分ける

「1」のトップがナナメになっているゴシック系

「1」のトップがナナメになっているグループは、「7」などに誤読しないように配慮されているので、小塚、AXISといった可読性の高いモダンタイプやUDフォントである可能性が高いです。

「1」のトップが直角になっているゴシック系

トップが直角に設計されているグループは、Futura などの幾何学的なモダンタイプや、和文ならば新ゴ・ヒラギノなどの可能性が高いです。特に新ゴでは漢字のハネも同様に垂直に左に跳ねているので、大変見分けやすいです。

「1」のトップが矢印になっているゴシック系

トップが矢印になっているグループは、装飾や抑揚のあるオールドタイプのフォントの可能性が高いです。

このように、 UDに代表されるような可読性の高いモダンタイプ。
幾何学的な特徴を有するモダンタイプ。
装飾、抑揚のあるオールドタイプとそれぞれのグループの意味を理解し、3つのグループにカテゴライズすることで、絞り込みやすくなります。

それでは、その他の特徴的な字形を見てみましょう。

2. アルファベットで見分ける

小文字の「k」で見分ける

「k」の右側が「くの字」になっているものと、離れているもの。

小文字の「g」で見分ける

「g」が「巻きグラム」になっているものと、「巻いていない」もの。

大文字の「R」で見分ける

「R」の斜め線が「まっすぐ」なものと「やや丸みを帯びている」もの。

3. 記号で見分ける

「&(アンド)」で見分ける

「&」が「略書き」のものと、「ひとふで」になっているもの。

「%(パーセント)」で見分ける

「%」の丸が比較的正円に近いものと、楕円に近いもの。

「*(アスタリクス)」で見分ける

「*」が「線で構成されている」ものと「しずく状」になっているもの。

4. ひらがなで見分ける

「な」で見分ける

「な」の点がつながっているものと、離れているもの。また、その角度。

「ね」で見分ける

「ね」の左上の横線が縦線を超えていないものと、超えているもの。

「き、さ」で見分ける

「き、さ」の斜めのラインが丸くつながっているか、つながっていないか。

5. おわりに

フォントがパッと見分けられますと、プロっぽくてかっこいいですよね!また、「1,2,3」や「&」などは、デザインモチーフの一部で使われることも多いので、フォントの特徴を把握していると、イメージに合ったフォント選びがスムーズにできます。

みなさまも是非、一つ一つのフォントの観察をしてみてください!